■ 司法試験合格後、研究者の道を選んだ田中祥之君の近況報告が届きました。

 4期修了生の田中祥之です。

 私は現在、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程に在籍しております。専攻は、刑事法です。現在の研究関心は「刑事手続におけるダイバージョンに対する手続保証のあり方」です。

 法科大学院が、先行研究の精確な理解を通じて実務家として必要な素養を得ることを主な目的としているのに対し、研究大学院においては、先行研究を批判的に検討•分析することを通じて、先行研究をより発展させる、ないし新たな問題点を剔出しその解決を目的とする勉強をしています。

 現在は、学位論文の執筆に取組んでおり、比較対象であるアメリカ法を検討する日々を過ごしています。日々、新しい学問的刺激があり、とてもやりがいを感じています。

 学ぶべきことは多く、まだまだ未熟ですが、研究に沈潜することで、理論的には精緻であり、実務家の方にも参考として頂けるような論文を執筆し、微力ながらも社会に貢献をしたいと考えております。